実は便座をウォシュレット(温水洗浄便座)に交換することは自分でもできるんです!
ですが注意点はいくつかあります。
ここでは、注意点と業者に頼むといくらかかるのか細かく解説していきます。
自分で交換する際の注意点
自分で便座を交換する際の注意点は主に5つあります。順にご説明いたします。
1. 賃貸は貸主の許可が必要!
お住いが賃貸物件の場合は、便座も管理会社・大家さんが管理する設備のひとつです。
交換の際は必ず貸主からの許可が必要となります。
もし交換や取付が可能になった場合、費用は自己負担が一般的です。
▼ 賃貸の便座が壊れて交換する場合は
もし元々付いていた便座が故障して交換が必要になった状況でしたら、管理会社・大家さんに相談をして業者を手配してもらいましょう。
借主の過失ではなく、経年劣化や初めから壊れていた場合は交換の費用は貸主負担になるはずです。
まずは、貸主である管理会社・大家さんに連絡をしましょう。取り付ける便座に関しても、相談してみるとよいでしょう。
2. 取付可能な環境か確認!
温水洗浄便座には、取付できないトイレがあります。
▼ 隅付タンク型トイレは設置がむずかしい
隅付タンク型トイレは、壁に三角のトイレタンクが付いているタイプのトイレです。
狭いトイレの室内に設置されているため、便座を温水洗浄便座にすることは専門業者でないと難しく、設置ができない場合もあります。
▼ 便座一体型トイレは交換ができない
便器と便座がセットで製造されている「便座一体型トイレ」は便座だけを交換するということができない場合があります。
近年に販売されたトイレであれば便座やタンクを交換することができますが、10年以上前に購入された一体型トイレの場合はメーカーか専門業者へ相談されることをおすすめいたします。
▼ コンセントがないトイレは増設が必要
普通便座から温水洗浄便座に交換する場合、大切なのは「コンセント」です。
トイレの室内にアース線付きのコンセントがない場合は、コンセントの増設が必要となります。延長コードで電源を確保することは漏電などの事故につながるため絶対にやめましょう。
賃貸の場合は管理会社・大家さんにコンセント増設の許可をもらいましょう。費用に関しては自己負担になることが一般的です。
2. サイズは便器で確認!
便座の大きさは、レギュラーとエロンゲートの2種類あります。
レギュラーは標準的なサイズで、エロンゲートに比べて小さく最近では少ないサイズです。
大手トイレメーカーの調べによると2010年にはエロンゲートの出荷比率が約90%となり、大きくゆったりと座れる大型サイズのエロンゲートが一般的になっているそうです。
温水洗浄便座も製品によってサイズがあるため、サイズが合っていないものを設置すると不具合の原因となりますので、必ず便器に書かれている品番ラベルなどをネットで検索し大きさを確認しましょう!
▼ 便器の品番は側面にあります
便器の品番ラベルはメーカーや製品によって異なりますが、便器の左右どちらからの側面に貼られています。
もしくはトイレタンクに貼られている場合もありますので、確認しネットで検索してみましょう。
3. 分岐金具などの部品を確認!
普通便座から温水洗浄便座に交換する場合は、給水管に分岐金具や追加でフレキ管が必要になる場合があります。
それぞれサイズや取付可能な種類があるため、取り付ける温水洗浄便座の取り扱い説明書に書かれている「取り付け手順・取り付け型」を確認しておきましょう。
取り扱い説明書はメーカーの公式サイトで掲載されている場合があります。
4. 限界を見極める!
ここまでの注意点を見て自分ではできなさそうと思ったら、専門業者に依頼することを検討しましょう。
交換に失敗してしまうとトイレが使えなくなり大変な状況になる場合もあります。見積りだけをもらい、費用と労力・時間などを比較検討してみるのもよいでしょう。
業者に見積りをもらい場合は、1社だけではなく複数の業者からもらう「相見積り」がおすすめです。業者の中には出張費や見積り料金がある場合もあるので気を付けながら、作業内容や作業料金相場などを比較し、納得いく業者を見つけましょう。
便座交換にかかる費用は?
便座交換にかかる費用は状況によって変わります。
それは、大きく分けて3つあります。
1. 自分で便座を購入して交換も自分でする
トイレに取り付けたい温水洗浄便座を自分で購入して交換まで自分でおこなえば、費用は部品代だけで済みます。
ですが、その分準備や交換する作業時間と労力がかかります。
2. 自分で便座を購入して交換は業者に頼む
トイレに取り付けたい温水洗浄便座をすでに購入して持っている場合、取付だけを業者に頼むことは可能です。
かかる費用は取付・交換費用や取り付けに必要な部品代です。
元々付いていた便座を廃棄したい場合は、業者に頼めば有料で処分してくれるはずです。
3. 便座の購入・交換を業者に頼む
取付ができる温水洗浄便座も業者に頼むことも可能です。
この場合、その業者が在庫として持っている物から選ぶほかに取り寄せてもらうこともできます。見積りの際に相談をして、納得いく温水洗浄便座を取り付けましょう。
費用は、温水洗浄便座の本体代と取付に必要な部品代のほかに、作業料金相場などがかかります。
業者によって作業料金相場は異なりますので、相見積りをして比較しておくことをおすすめいたします。
生活救急車の作業料金相場表
業者に温水洗浄便座の取付をご依頼する際のご参考として、生活救急車の作業料金相場表をご紹介致します。
生活救急車の場合、出張お見積り無料・キャンセル料無料となっているので、温水洗浄便座の交換・取付の作業と部品代しかかからないのでわかりやすく安心です。
もし作業を伴うお見積りになり料金が発生する場合は、事前にお客様にお伝えしご了承を得てから作業をおこないますので、突然料金を請求することはありません。
お見積り後に追加料金が発生することもありませんので、お気軽にお見積りをご依頼ください。
作業内容 | 作業料金相場 (税込) |
---|---|
温水洗浄便座 交換・取付 | 16,500円 |
取り外し品処分費 | 別途見積り |
調整作業等・パッキン交換等 | 11,000円 |
フレキ管交換 | 11,000円 |
温水洗浄便座の価格は製品によって変動します
業者から温水洗浄便座を購入して交換・取付をする場合、その温水洗浄便座の価格は製品によって変動します。
温水洗浄便座は貯湯式・瞬間式があり、その種類の中でも搭載している機能が多いと価格は高くなります。
▼ 貯湯式の温水洗浄便座
温水洗浄便座内に貯湯(温水)タンクが内蔵されているタイプを『貯湯式(ちょとうしき)』と呼びます。
このタイプは、タンクの中の水を設定した温度に加熱し、その温水を吐水する仕組みなので、タンク内のお湯がなくなれば「湯切れ」を起こしてしまうので、急に水が吐水されることがあります。
タンクが搭載されているので、温水洗浄便座の本体に厚みがあります。価格は比較的安く、ベーシックな機能のものが多く販売されています。
▼ 瞬間式の温水洗浄便座
温水洗浄便座内にタンクはなく、温水洗浄便座の中を通る水をヒーターで瞬間的に加熱したお湯を吐水します。ですので『瞬間式』や『連続出湯式』と呼ばれ「湯切れ」することはありません。
貯湯式よりも本体に厚みはありません。価格は比較的高く、機能が増えるごとに価格が上がる傾向がありますが、電気代では「貯湯式」よりも安く抑えられます。
温水洗浄便座の呼び方と種類
温水洗浄便座はメーカーによって呼び方が違うのはご存知でしょうか?
逆に「温水洗浄便座ってなに?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、温水によっておしりを洗浄する機能を持った便座の名称を各メーカーごとにまとめてあります。
もしかして、聞き馴染がない名称もあるかもしれません。
メーカー | 温水洗浄便座の呼び方 |
---|---|
TOTO | ウォシュレット 商品を見る |
LIXIL(INAX) | シャワートイレ 商品を見る |
パナソニック | ビューティ・トワレ 商品を見る |
東芝(TOSHIBA) | クリーンウォッシュ 商品を見る |
アサヒ衛陶 | サンウォッシュ 商品を見る |
SANEI | シャワンザ 商品を見る |
ジャニス工業 | サワレット 商品を見る |
生活救急車の作業実績から見る費用目安
実際に生活救急車で便座や温水洗浄便座を交換された方の施工事例をご紹介いたします。
費用の目安となりますので、ぜひご参考にご覧ください。
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。現在は基本料金はありません。
■ トイレの温水洗浄便座交換
トイレの温水洗浄便座の交換依頼で訪問。使用していた製品が故障し、ご自分で購入された製品に交換してほしいとのことでした。ご用意されていた製品への交換作業をさせて頂きました。。
項目内容 | 料金相場(税込) |
---|---|
ウォシュレット交換 作業料金相場 | 16,500円 | 合計 | 16,500円 |
引用:レスキューなび 事例紹介兵庫県芦屋市「トイレの温水洗浄便座」2021年12月20日施工
■ トイレの温水洗浄便座交換など
トイレの温水洗浄便座から水漏れするとのことで訪問し、ご自分で交換用製品をご購入されておりましたので、施工のみさせて頂きました
また、タンク内部品(スリムタップ)がかなり劣化していたため、同時に部品交換させて頂きました。
項目内容 | 料金相場(税込) |
---|---|
ウォシュレット交換 作業料金相場 | 16,500円 |
防水処理 軽作業 | 8,800円 |
廃棄処分 | 5,000円 |
タンク内部品の交換 | 11,000円 |
SANEI 部品代 | 1,050円 |
合計 | 42,350円 |
引用:レスキューなび 事例紹介兵庫県西宮市「トイレの温水洗浄便座交換、タンク内部品交換」2021年10月29日施工
■ 水が出ない状況からウォシュレット交換
トイレの温水洗浄便座から水が出ないとのことで訪問し、経年劣化により機能部故障のためTOTOのウォシュレットを取寄せて交換させて頂きました。
タンク内部品が劣化しており水が止まらないことがあったため、ボールタップの交換も同時に施工いたしました。
項目内容 | 料金相場(税込) |
---|---|
ウォシュレット交換 作業料金相場 | 16,500円 |
TOTO ウォシュレット 部品代 | 85,250円 |
トイレ交換その他部品 | 11,000円 |
アングル止水栓 | 3,300円 |
ボールタップ | 6,050円 |
合計 | 122,100円 |
引用:レスキューなび 事例紹介大阪府富田林市「ウォシュレット交換」2021年9月21日施工
ウォシュレット(温水洗浄便座)を自分で交換する方法
自分で交換できないだろうかと挑戦してみたい方もいると思いますので、今回は普通便座からウォシュレット(温水洗浄便座)に交換する方法をご紹介します。
1. 便座の交換に必要な道具
ウォシュレット(温水洗浄便座)交換で必要な道具は
★プラスドライバー
★マイナスドライバー
★モンキーレンチ
分岐水栓を交換する際、既存の給水管ではサイズが合わない場合もあるので、事前にサイズを確認して
★フレキ管を準備しておくと良いでしょう。給水管から水がこぼれるので、タオルやバケツがあると安心です。
2. 便座の交換前にする準備
トイレの止水栓を閉めて水が流れないようにしましょう。止水栓は、トイレに繋がる給水管にあり、右に回せば(時計回り)水が止まります。
3. 便座を取り外す
便座の下を覗いてみると、便座がナットで固定されています。手で回す簡単に外せるものや、固くて回せられないモンキーレンチを使わないと外せない物があります。便座を固定しているナットを取ると、便器を持ち上げ外せます。
4. 給水管を取外す
普通便座からウォシュレット(温水洗浄便座)に交換する場合は、給水管も交換します。取り外す際、給水管の中に残った水がこぼれるので、タオルやバケツを準備しておくと安心です。タンク横に給水管が接続されている場合は、両側のナットをモンキーレンチでゆるめ、給水管を取り外します。
5. 分岐水栓・給水管を取付ける
止水栓に、ウォシュレット(温水洗浄便座)に付属の分岐金具を取り付けます。給水管を取り付ける際、長さが合わない場合フレキ管を取り付けます。フレキ管は自由に曲げてサイズ変更ができるので安心です。フレキ管のナット部分にパッキンが入っているかどうか確認して取り付けましょう。
6. ベースプレート・便座を取り付ける
プラスドライバーで、便座にウォシュレット(温水洗浄便座)を固定する、ペースプレートを取り付けます。そして、ウォシュレット(温水洗浄便座)をスライドさせて取り付けます。便器とのズレがある場合は、ベースプレートを調整します。
7. 給水ホースを取り付ける
ウォシュレット(温水洗浄便座)に給水ホースを接続させます。取り付け方や接続の仕方は、取り扱い説明書を確認しながら行いましょう。
8. 止水栓を戻して動作確認
止水栓を左に回して、水が出せる状態にします。ウォシュレット(温水洗浄便座)の電源コードをコンセントに繋げて、動作確認をして無事に動けば交換完了です!