水漏れを自分で直すメリット
生活トラブルで突如起こるのが、水漏れのトラブル。今回はトイレタンクからの水漏れトラブルを例に原因と直し方をご紹介します。自力で直すことができれば業者を呼ばずに節約できるかもしれません。
トイレタンクの水漏れの直し方
🚽 トイレタンクからのチョロチョロという水音を放っておくと、大きな水漏れになるかもしれません。
そうならない為の水漏れ修理を教えます!
まずは、止水栓を閉めて水を止めましょう。
トイレの止水栓の場所は「壁についている止水栓」の場合、トイレタンク横から給水管が繋がっています。「床についている止水栓」の場合は、トイレタンクの下から給水管と繋がっています。
トイレタンク水漏れ修理に必要な道具
💧 トイレタンクの水漏れ修理に必要な道具は、マイナスドライバーです。
トイレの止水栓の場所は「壁についている止水栓」の場合、トイレタンク横から給水管が繋がっています。「床についている止水栓」の場合は、トイレタンクの下から給水管と繋がっています。
止水栓の溝にマイナスドライバーを差し込み「右に動かくなるまで」回します。この時、何回まわしたか覚えておくことが大切です!
止水栓を閉めずに修理をおこなうと、水が溢れて床や家財を濡らしてしまう恐れがあります。
止水栓を閉めたら、チョロチョロ音のチェックをします。
チョロチョロ音が止まっていたら、タンクに給水する部品に問題がある可能性があります!
チョロチョロ音が止まらない時は、タンクの排水する部品に問題がある可能性があります!
タンク内のチョロチョロ水漏れの原因は大きく分けて2つ考えられます。
給水する部品「ボールタップ」と排水する部品「フロートバルブ」のどちらかに、不具合があるとチョロチョロ音がする水漏れに繋がることがあります。
トイレタンクの水位を確認
🔎 手洗付きのトイレタンクだと、手洗い管とボールタップがホースで繋がっています。フタをおこして、ホースと手洗い管の接続部分のナットを「左」に回して外してから、ゆっくりとフタを持ち上げます。
トイレタンク内にある「オーバーフロー管」という筒状の部品で、水位が高いか低いかを確認します。タンク内の標準水位は、オーバーフロー管の目印よりも2cm~3cm下です。
オーバーフロー管の役割
オーバーフロー管は、タンク内に水があふれてしまいそうになった時、水を排出するのが役割です。あふれた水は、オーバーフロー管を通って便器内に流れます。
オーバーフロー管の状態もしっかりチェックしましょう!オーバーフロー管が折れていると、水が流れ続けている状態になってしまいます。
水位で原因をチェック
オーバーフロー管の目印よりも、水位が高い場合「ボールタップ」が原因かもしれません。
逆に、目印よりも水位が低い場合「フロートバルブ」が原因だと考えられます。
トイレタンクの水を抜いて修理の準備
🚽 タンク内の水を抜くときは、いつも水を流すときと同じです。
チョロチョロ水漏れを直すには、部品の交換が必要です。交換用部品は、ネットショップ・ホームセンター・トイレメーカーの公式サイトで購入できます。
トイレの品番で部品を探すと合う部品が早く見つかります!類似品が多かったり、部品が廃盤で代替品を探したい時にも品番が分かっていると便利です。品番は「タンクの側面」「便器のフタの裏」に記載されていることが多いです。
タンク内の水位が高い場合はボールタップ交換
トイレタンク内のボールタップが破損した場合は、浮き玉や調整弁などを交換することで修理も可能です。
ボールタップの種類によって構造が全く違う場合もあるのため、今回は一般的な交換方法をご紹介いたします。
ボールタップ交換で必要な道具
🔧 ボールタップ交換で必要な道具は
★交換用ボールタップ
★マイナスドライバー
★モンキーレンチ
★雑巾かタオル
★バケツ
雑巾やタオルは、作業中の水漏れを拭き取るようです。どの工具も安いものなら2,000円以下で購入可能。
ボールタップ交換作業の手順
作業を始める前に、簡単な手順を教えます。
①タンクに接続しているこ「給水管」のナットをはずします。
②ボールタップを固定しているナットをはずし、ボールタップを抜き取ります。
③新しいボールタップを取り付けます。
④「給水管」をつなげる
⑤止水栓を開け、水をためる
⑥動作のチェックをして交換完了!
もしも、交換作業に不安がある場合は水道業者に依頼することをおすすめします。
ボールタップ交換作業
🔩 タンクに繋がっている「給水管」のナットをはずします。
まず、バケツをタンクと「給水管」の繋がっている部分の下に置きます。作業中、接続部分から水が漏れる場合があります。
ボールタップをおさえながら、タンクに繋がっている「給水管」のナットをモンキーレンチで左にまわしゆるめてはずします。
つぎに、ボールタップを固定しているナットをはずしボールタップを抜き取ります。
ボールタップを固定しているナットも、モンキーレンチでゆるめて外すことができます。そのあとは、手で抜き取ることができます。
新しいボールタップを取り付ける際は、まず固定するナットをモンキーレンチでしっかり付けます。
この時、交換用のボールタップにパッキンなども付属している場合があります。パッキンも一緒に新しいものと交換をしましょう。
給水管をつなげる
💧 ボールタップをおさえながら、タンクに繋げる「給水管」のナットをモンキーレンチでしっかり取り付けます。
繋げ終わったら、止水栓を開けます。開ける時は、閉めた時に回した回数分だけ「左」に回します。
トイレのレバーを回し、タンク内に水を貯めます。オーバーフロー管の目印よりも2cm~3cm下で水が止まったのを確認したら、動作チェックをします。
タンクのフタを閉め、レバーを回してしっかり水が流れて止まるかチェック!チョロチョロ音もしなければ、ボールタップ交換は完了です!
タンク内の水位が低い場合の原因とチェックポイント
🔎 タンク内の水位が低い場合、3つのチェックポイントで原因がわかります。
①溢れた水を便器内に流す部品「オーバーフロー管」に割れはありませんか?割れていると水が便器に漏れ続けます。
②レバーとフロートバルブをつないでいる「チェーン」は絡まっていませんか?チェーンが他の部品にひっかかっているとフロートバルブが開いたままになる可能性があります。
③排水弁を開け閉めする部品「フロートバルブ」は排水弁からズレていませんか?ただ位置がズレているだけでもチョロチョロと水が漏れます。
フロートバルブのズレや、ゴミの付着によって排水弁にフタが出来ていないだけなら、位置を直したりゴミを取り除けばすぐに解決します!
チェーンも絡まったり、他の部品にひっかかっているだけなら手で簡単に直せます。
今回は、劣化による破損の多い「フロートバルブ」の交換方法を解説します。
特殊な道具はひつようありません。
交換委必要な道具は、
★交換用フロートバルブ
★マイナスドライバー
ゴム玉の形状をしたフロートバルブも交換手順の基本は同じです。
※フロートバルブは、形状・サイズ・便器のメーカーを確認してちゃんと合ったもので交換しましょう。
フロートバルブ交換作業の手順
📋 作業を始める前に、簡単な手順を説明します。
フロートバルブ交換作業の手順
①レバーと繋がっているチェーンをはずして、フロートバルブをはずす
②新しいフロートバルブとチェーンを取り付ける
③止水栓を開けて水をためる
④動作のチェックをして交換完了!
フロートバルブのチェーンは、ただ引っかけてあるだけなので、すぐに外せます。
フロートバルブも手で簡単に外すことができます。
古いものを取り外したら、新しいフロートバルブとチェーンを交換します。チェーンの長さは、少したるんで長さがベスト!
取り付ける位置は、製品によって異なります。購入の際についてきた、説明書を読んで取り付けましょう。
チェーンの長さ調整は、何度かレバーを動かしながら丁度いい長さにします。
止水栓を開けて動作確認
🚽 止水栓をマイナスドライバーで「左」に閉めた時の回数分まわして、開けます。
レバーを回して、タンクに水を貯めてオーバーフロー管の目印よりも2cm~3cm下で水が止まったのを確認して、レバーを回して水が便器内に流れてちゃんと止まることを確認します。
トイレタンクのフタを閉めて、もう一度水を流してチョロチョロと水が流れてこなければ、フロートバルブの交換完了です!
今回のような原因がはっきりわかる故障以外のお困りごとは、なるべく水道業者に相談をしましょう。
プロに任せれば、自分で直す時間を節約して、早く修理することができます!
トイレタンクの水漏れの原因とは?
まず、簡単にトイレタンクの構造を説明しますと、下記の部品を組み合わせてトイレタンクは機能しています。
① 止水栓
もし、水が止まらなくなってしまったときに止水栓をマイナスドライバーなどで回すことで、水漏れを一時的に止める事ができます。
② ボールタップ
止水栓からタンクの内に接続して、すぐ入口にある部品がボールタップです。この部品が浮き球(タンク内にあるぷかぷか浮いている球)の高さによって水を流したり、止めたりします。
③ オーバーフロー管
タンク内を見てもらうと、上に伸びている管があると思います。これがオーバーフロー管です。オーバーフロー管よりも上まで水が溜まってしまっても、タンクから溢れ出てこないように便器に水を流します。
④ レバー
用を足した後に水を流す為に使用する箇所です。
⑤ ゴムフロート(フロートバルブ)
レバーを引くことで引き上げられるゴムで、一番便器に近いところにある部品です。
トイレタンクの水漏れが起きてしまう原因としては、これらの部品のどこかが、経年劣化や部品のズレなどの理由により壊れてしまうため起こります。
トイレタンクの水漏れの対処法
準備(止水栓を止める)
まずは水を止めましょう。止水栓にマイナスドライバーを窪みに入れて回せる箇所がありますので水を止めましょう(トイレのタイプによっては手で回せるタイプもあります)。
注意点として、逆に回して余計に開けてしまわないように気を付けましょう。
右に回すと閉めることができ、左に回すと開けることになります。もし、トイレに止水栓が無い場合、戸建住宅の場合は宅地内の外にある止水栓、マンションであれば玄関横にある止水栓を止めましょう。こちらの場合は全ての水の流れが止まってしますので、気を付けましょう。止水栓を止めることができれば、これ以上水が溢れだすことはありませんので一安心です。
水漏れの原因を探る
止水栓を止めたら、次は水漏れした原因を探りましょう。
パイプを調べる
まずはタンクとパイプが繋がっている箇所をチェックします。緩みや水がポタポタと漏れていなければ、問題ありません。次にタンクの蓋を開けてみます。
トイレタンクの中をチェック
次にトイレタンクの蓋を開け、中をしっかりチェックします。部品が何かの拍子でズレていたり、パッキンの劣化といった場合がありますので、隅々まで確認します。
水漏れの箇所を直す
原因となる箇所さえ分かれば、あとは直すだけです。主に緩みやズレを直す作業と、部品交換で直す作業に分かれるかと思います。修理工具や部品はホームセンターでも一部販売されているものもありますので、あらかじめ見ておくと良いかもしれません。
緩み・ズレを直す
緩みが原因であればモンキーレンチなど道具を使ってしっかりと締めましょう。このとき締めすぎないよう気を付けてください。傷がついてそこから破損や水漏れの原因にもなってしまいます。
部品交換
部品交換をする注意点として、トイレの種類によってサイズなど規格が異なる場合はあります。汎用製品で対応できる部品もありますが、中にはメーカー独自の部品もあります。間違って購入してしまわないよう注意してください。
最後に
ここまでが「原因が分かった場合の対処方法」の紹介になります。
しかし、原因を探っても突き止められないようでしたら、むやみにタンク内を触っても壊してしまうことになりかねません。安心して直すためにも困ったときは業者に相談するのも一つの方法です。