トイレのトラブルで非常によくあるトラブルとして多いのが、水が流れず溢れてしまうといったトイレつまりのトラブル。原因と対処法を知っておけば、未然に防ぐことができ、万が一トラブルが起きても自分で解決することが増やせます。
トイレットペーパーが原因のトイレ詰まりをお湯で直す
💁 トイレットペーパーを大量に流してしまい、詰まったときの解決術の1つに「お湯を注いで早く溶かす」方法があります。
トイレ詰まりをお湯で直す方法
準備するもの
💁 簡単な手順は、便器に溜まった水を減らしてから、お湯を少し注ぎ、30分放置してから流す!
準備するものは、ゴム手袋とからの小さめのペットボトル
便器に溜まった水をできる限り減らしましょう。汲み取った水は解消後に一緒に流します。
お湯の温度は40℃~60℃
💁 片手鍋ややかんでお湯を沸かし、水面がやや泡立って湯気がではじめたらOKのサインです。火傷に注意しながら、便器にお湯を高い位置から注ぎ奥までお湯が浸透するようにします。注ぐ量は、水位が便器の半分くらいになる量が目安です。
そして、フタをして30分放置して、数回水を流して詰まったものを流しましょう。
お湯と液体洗剤で解決する方法
💁 便でトイレが詰まってしまった場合は、お湯と液体洗剤を使います。
液体洗剤は、洗濯用の液体洗剤か食器用洗剤を使用します。まずは、便器に溜まった水をできる限り減らし、100cc(ml)液体洗剤を泡立てないように、ゆっくり注ぎます。
お湯は低い位置から注ぐ
💁 40℃~60℃のお湯を準備し、水位が便器の半分くらいになる量を、低い位置からゆっくり泡立てないように注ぎます。注いだ後、どのくらいまで水が溜まっているか覚えておきます。
フタを閉めて、20分放置してから水位を確認します。
放置前よりも、水位が下っていたらまた少しのお湯を準備し、次は高い位置からお湯を注ぎ、便器内をほぐし水を流します。一度では流れきれない場合もあるので、数回に分けて流します。
詰まりの原因
トイレの水が詰まってしまう原因とは?
トイレの水が詰まってしまう原因としてよくあるのは、間違った使い方をしたために起こってしまうことが多いです。間違った使い方とは、「流してはいけないもの」を流してしまうことです。
その「流してはいけないもの」とはどんなものがあるか、間違った使い方を例にして紹介します。
絶対やってはいけない!間違ったトイレの使い方
ティッシュペーパーを流すのは危険です!
実はあまり知られていないことですが、トイレットペーパーと見た目が似ているティッシュペーパーは素材が全く違うので、水に溶けにくく、塊として残り、大量に流すほど詰まる原因となるのです。トイレットペーパーは水に非常に溶けやすいよう作られています、そのため多めに流しても流れていきますが、同じ量でティッシュペーパーを流してしまうと詰まりの原因になりますので注意しましょう。
物を便器に落としてしまったら、そのまま流していませんか?
子供のおもちゃや小さいアクセサリーなど、ふとした不注意で便器の中に落としてしまうことも少なくはないようです。「汚いから取り出したくないなぁ・・・、流してしまおう!」ちょっと待ってください!見た目は流れていても配管の奥で詰まることがありますので、すぐに取り出すようにしましょう。ちなみに水道修理業者に依頼することで、取り除いてもらえますので、依頼するのも一つの方法です。
紙おむつやペットのトイレ砂は絶対に流さない!
紙おむつや生理用品は水を含むことで膨張し、排水管の穴を余計に塞ぐことになってしまいます。そしてペットのトイレ砂は吸水性が高いため、排水管にこびりついて残ってしまいます。そのためこれらを流してしまうと深刻な詰まりのトラブルになってしまいます。絶対にトイレには流さず、適した処理をするようにしましょう。
上記のことをやってしまうと、トイレつまりの原因となってしまいますので絶対におやめください。
トイレつまりを簡単に解決する方法は?
💁 お湯と重曹とお酢で解決する方法があります。一度に大量のトイレットペーパーを流して詰まらせた場合、重曹→お酢→お湯の順番で入れて泡立つのを確認して、1~2時間放置すると詰まりが解消できます。
必ず、重曹→お酢→お湯の順番で入れないと効果が発揮されません。重曹は50cc、お酢100cc、お湯は40℃~50℃を便器の半分ぐらいになる量を準備します。
なぜ重曹で詰まりが解消するの?
💁 重曹の(アルカリ性)チカラで、油や酸性汚れの中和・分解をし、お酢の(酸性)チカラで、アルカリ性の汚れを分解することでトイレットペーパーや便を溶かし、詰まりを解消させることができます。
重曹とお酢を混ぜると、二酸化炭素の泡が発生します。炭酸水の泡と同じ原理で泡立っています。なので、その泡は危険ではありません。
状況別トイレつまりの対処法
時間を置いてみる
一度に大量のトイレットペーパーを流して詰まらせた場合、水が溢れ続けていない限りは時間を置いて待ってみましょう。トイレットペーパーは水に溶けやすいので、自然と溶けていきます。1~2時間程放置してみて、水位が下がっている様でしたら成功です。水を少し流してみて、水が引いていくようでしたら、レバーで流して解決です。
溶けるのを助長させるアイテムを使う
ペーパークリーナーはトイレットペーパーと比べると、水に溶けにくい紙になりますので、上で説明した時間を置く方法ですと、長期戦になってしまいます。そこで、あるアイテムを使って対処します。
そのアイテムとは、重曹とお酢とお湯です。使うアイテムは全て料理でも使える材料ですので安心ですね。
必要材料と分量
・重曹 50cc
・お酢 100cc
・お湯(40~50℃ぐらい) 便器の半分ぐらいまで注ぐ
使用方法
ここでのポイントは入れる順番です。
重曹⇒お酢⇒お湯の順番で必ず入れるようにしましょう。
また、お湯を使用する場合は沸騰したばかりのお湯など熱湯を注いでしまうと便器がヒビ割れを起こす場合がありますので、絶対に入れないでください。
泡立ってきたら、1~2時間放置してみてください。その後水位が引いていくようでしたら、試しにバケツなどを使ってゆっくりと水を流してみます。水が引いていくようでしたら、レバーで流して解決です。
重曹でも溶けない紙の場合は?
💁 溶けない紙の場合は、見えている範囲は手などで取り除いた後で、ラバーカップ(別名すっぽん)を使う必要があります。
使用する時は、水が飛び散る危険性があります。床に新聞紙をひいたり、ラバーカップを通す穴を開けたビニールを便器に被せて使用するのがオススメです。
重曹でも溶けない紙の場合
重曹で溶かすことができない場合はラバーカップ(別名すっぽん)を使ってみましょう。
ラバーカップを使用する際の注意点として、和式タイプと洋式タイプがありますので、購入する際は注意してください。見分け方として、先が出っ張っている方が洋式タイプになります。和式トイレがある学校などで見かける、昔ながらの形が和式タイプです。
準備
使用した際に溢れ出したり、水が飛び散る可能性がありますので、床に新聞紙を引いたり、ラバーカップを通す穴を開けたビニールを便器に被せて使用するのがオススメです。
使い方
使い方のポイントとして、ラバーカップは押すものではなく、引いて詰まりを解消する道具です。まずはゆっくりと押し込み、押し込むことができなくなったら、勢いよく引っ張ります。このとき、水が飛び散りますので、準備でご紹介したビニールを被せておくと衛生的にも安心です。この方法を数回繰り返します。ゴポゴポと詰まりが解消されるような音と共に水が引いていけば成功です。
大抵は5回程で解決できるかと思いますが、それでもダメな場合は、トイレの取り外しなども視野に入れなければいけないため、業者に依頼するのが安全です。
※ラバーカップでやってはいけないこと
ラバーカップを使用するのは、本来トイレに流してもいいトイレットペーパーやペーパークリーナーなどです。おむつやおもちゃなど異物の場合は絶対に使用しないようにしましょう。使用する事でその場では詰まりが解消するかもしれません。
しかし、その後の排水升で詰まる可能性があり、そうなってしまってから業者に依頼すると大がかりな作業になり、莫大な費用が掛かってしまいます。
簡単な詰まり(本来流しても大丈夫な物が詰まること)であればラバーカップを使う事で自分でも解決しやすいのですが、やはり異物となると、難易度は一気に上がってしまうので業者に頼るのも一つの方法です。
最後に
今回は原因と対処方法を紹介しましたが、同時にここまでが初心者でも対処ができる方法、それ以降は業者に相談した方がいいかも、という線引きにもしてもらえると幸いです。